2012年 03月 05日
花粉症について① (なぜ花粉症になるの?)
日本では、4人に1人が花粉症にかかっていると言われています。
ここ10年~20年で急激に患者数が増えた花粉症ですが、それは大戦後の復興や
住宅資材の確保のために、1950年代から60年代にかけてスギの植林が盛んに
行われたことに起因します。スギは樹齢30年以上で花粉がつくので、丁度
1980年代からスギ花粉飛散が増え、それに伴って花粉症が急速に広がりました。
人間の体は、ウイルスなど 「敵だ!!」 と判断したものに対して、抗体と呼ばれる
たんぱく質が攻撃をする働きがあります。これが免疫です。ですが、アレルギーに
よって、花粉のように本来体に害を及ぼさないものまで敵だと判断してしまい
不必要に抗体を作って攻撃してしまうことがあるのです。そして、アレルギーの細胞に
乗った抗体と花粉の成分がくっついて、鼻汁や涙やくしゃみを起こす原因となる物質が
できます。これが花粉症が起きる初期段階です。
今年は花粉の飛散が例年よりは少なめとの予報ですが・・・油断は禁物です!
花粉の飛散量が多かった昨年、それまで花粉症の症状がなかった方の体内では花粉を
敵とみなす抗体が作られた可能性があります。昨年作られた抗体が残っているかも
しれない今年は、誰にとっても要注意!!の春です。
例年花粉症の症状にお悩みの方も、今年初めて花粉症かな?と思う症状が出た方も、
早めの受診・早めのケアで、少しでも快適にこの季節をお過ごしください。
ご相談ご不明な点などございましたら tel 029-870-5480までお問い合わせください。

by kotoyori-iin
| 2012-03-05 11:59
| ●花粉症