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インフルエンザの基礎知識

一月半ば過ぎからインフルエンザの患者さんが急に増えてきました。気温が低く
乾燥している日が続くとインフルエンザにかかりやすく流行しやすくなりますので、
どうぞ気をつけてお過ごしください。


★インフルエンザと風邪(普通感冒)は別のものです
インフルエンザと風邪とは、原因となるウイルスの種類が異なります。通常の風邪は喉や鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは急に38~40度の高熱が出て倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状を伴うのが特徴です。

★インフルエンザは法律で定められた感染症です
インフルエンザは、国民の健康に大きな影響を与えるおそれがある感染症のひとつとして、【感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律】の中で「五類感染症」に定められています。

★インフルエンザかな?と思ったら・・注意点
×熱が高くなったので小さな子どもにアスピリン入りの解熱剤やかぜ薬を飲ませる。
危険です! 急性脳症を引き起こす可能性があります。他の一部の解熱剤にも脳症の状態を悪化させるものがあるので、解熱剤の使い方は、医師に必ず相談しましょう。

×病院でもらった抗生物質が残っていたのでとりあえず飲んだ。
誤り!抗生物質は細菌に効果のある薬です。ウイルスには効きません。

×インフルエンザのような症状があったので市販のかぜ薬を飲んだ。
注意!市販のかぜ薬は熱、咳、鼻水などの症状を抑える薬であり、インフルエンザに直接効くものではありません。

×予防接種を受けたのでインフルエンザにはかからないと判断した。
誤り! 予防接種を受けることでインフルエンザにかかりにくくなり、かかっても重症化しにくくなります。100%かからないわけではありませんので注意が必要です。

★インフルエンザを予防しましょう
日常生活では、流行前に予防接種を受け、体調を整えて抵抗力をつけ、 ウイルスに接触しないということが大切です。また、インフルエンザウイルスは湿度に非常に弱いので、室内を加湿器などを使って適度な湿度に保つことは有効な予防方法です。

1.栄養と休養を十分取る
体力をつけ、抵抗力を高めることで感染しにくくなります。

2.人ごみを避ける
病原体であるウイルスを寄せ付けないようにしましょう。

3.適度な温度、湿度を保つ
ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。加湿器などで室内の適度な温度を保ちましょう。

4.外出後の手洗いとうがいの励行
手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥を防ぎます。

5.マスクを着用する
ハイリスク群など、どうしても予防が必要な方は厚手のマスクを着用しましょう。
咳やくしゃみの飛沫から人に感染するのを防ぐ効果もあります

★かかってしまったら
発症から48時間以内であれば、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬(抗インフルエンザ薬)が有効です。

★どれくらい休めばいいのか
抗インフルエンザ薬の効果で早期に症状は消失しますが感染力は残っています。学校保健安全法では、インフルエンザにかかった際の子供の出席停止期間の基準を以下のように定めています。
「解熱後2日間は出席停止」(*幼児にあっては3日)かつ「発症後5日間は出席停止」

お仕事などなさっていると難しいかもしれませんが、大人もこれに準じて休むことが望ましいですね。




ご不明な点がございましたら tel 029-870-5480までお問い合わせください。
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by kotoyori-iin | 2014-02-14 15:40 | ●冬の健康