2014年 12月 23日
インフルエンザ後の2次感染に要注意
インフルエンザの患者さんがここ数日で急激に増えてきました。
「インフルエンザは予防が肝心です!罹ったかなと思ったら必ず医療機関受診を!」ということをよく皆さんにお話しさせていただいていますが、もう一点、ぜひ気を付けていただきたいのがインフルエンザ罹患後の2次感染についてです。
私たちの気道は、異物を痰と一緒に体外に排除する機能を果たしています。ですが、インフルエンザの感染によって気道が持つ機能が低下すると、免疫機能が落ちて細菌が定着しやすくなってしまいます。その結果肺炎が起こりやすくなるわけですが、インフルエンザ後に肺炎を発症すると症状が重くなることが分かっています。
インフルエンザは発症時の症状こそ非常につらいものの、抗インフルエンザ薬の服用によって症状がかなり和らぐ感じを持たれる患者さんが多いようです。しかし、少し楽になったとしても決して無理をせずに必ずしっかり静養してください。インフルエンザが良くなってきた頃に、黄色いドロリとした痰が出たり再び熱が高くなってきたりした場合は、2次性の細菌感染の可能性もあり、この場合は抗菌薬による治療が必要となってしまいます。
肺炎は、2011年には脳血管疾患を抜いて日本人の死亡原因の3位になっています。インフルエンザ罹患後の2次感染としての肺炎にも十分に注意をしていただきたいと思います。
ご不明な点がございましたら tel 029-870-5480までお問い合わせください。
by kotoyori-iin
| 2014-12-23 12:01
| ●冬の健康